ご挨拶
第20回学術大会開催にあたって
日本歯科衛生学会第20回学術大会 大会長
公益社団法人東京都歯科衛生士会 会長
藤山 美里
この度、日本歯科衛生学会第20回学術大会が東京都で開催されるにあたり、ご挨拶申し上げます。例年9月に開催されております学術大会ですが、今年は11月2日(日)、3日(月祝)の2日間です。東京都での開催は2006年の第1回、2017年の第12回に続き、今回で3回目となります。そして、会場は2019年に昭和大学の新たなシンボルとして創設された、暖かく落ち着きのある上條記念館で開催されます。
今回もハイブリッド形式を予定しており、より多くの方々のご参加が叶うよう準備を進めておりますので、秋めいた東京へぜひ足をお運びください。
今大会のメインテーマは「歯科医療DXで変わる!歯科衛生士の未来‐知る、活用する、つながる」です。
DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を活用し企業や組織等のビジネスモデルや業務プロセスを根本から変革し、サービスの質や効率を向上させる取り組みのことを指します。
近年の歯科診療では、患者さまに対し効率的かつ高品質なサービスを提供することが求められているため、歯科医療の場においてもDXを活用していかねばなりません。しかし、活用するにはまず「知る」ことが大切です。我々歯科衛生士が率先してこの分野を学んでいくことは、診療の質の向上や効率化、そして患者満足度の向上につながります。
また、政府が推進する政策「医療DX令和ビジョン2030」においても、全国的な医療サービスの質の向上と効率化が掲げられているため、今後の歯科業界においても益々のデジタル化が予測されます。豊富な情報をインターネット上で簡単に手に入れられる今、情報に溺れず、正しい情報を選別する能力を高めるためにも、今大会が多くの方々との情報交換・情報共有の場となりますことを切に望んでおります。
結びに、本大会の開催にあたり、特段のご配慮を賜りました関係者の皆様方に心より御礼申し上げます。